いづみ屋

福島県福島市に住んでいる普通の会社員の日記です。 趣味の音楽などの創作活動や仕事の事などを書いています。

2012年06月

動員を考える

これまで、バンドでは趣味って事もあって動員の事について真面目に考えたことはなかった気がします。というのも、リーダーの僕がオリジナル曲でライブをやるバンドをやる。という事しか考えてなかったし、その先、例えば若い子だったらもっと高い志もあるのかもしれませんけどね。

始めは、とにかく趣味でギター弾きたいなとか、そんな程度だったんですよ僕は。別に音楽性とかもどうでもよくて、コピーでどんなジャンルでもよかったんですね。たまたまメンバー募集サイトに募集記事があったんで、応募したらすぐに決まって、そしてそのバンドでオリジナルやりたいってことになり、そのまま紆余曲折あって現在に至ります。

どうしてみんなオリジナルやりたいっていうんでしょうね。僕はあまり考えていなかったけど、やっぱり自分達のオリジナル曲で活動するバンドってプロみたいでかっこいいなみたいな憧れはあります。オリジナルやりたいっていう動機ってみんなそうなんじゃないですかね。

でもコピーからオリジナルに方向転換するとかなり難しいです。作詞作曲編曲は技術と知識、もしかしたら才能も必要かもしれません。メンバー集めのハードルもぐっと高くなります。レコーディングも大変です。

曲作りの壁とメンバー集めの壁、そこを突破していよいよやっとライブができるようになるわけですけど、今度は新しい壁が立ちはだかるわけです。動員の壁です。

ライブできるようになって、少しの間は楽しいです。対バンの人たちとも仲良くなれるしね。でも、何回もライブをやると今度はいつも同じ顔ぶれなわけです。対バンの人か、メンバーの身内とか。

身内の暖かさとは逆に、外部の人間のアマチュアバンドマンに対する評価はかなり厳しいものがあります。僕のバンド以外の友人などははっきりものを言う人が多いので、そういうのわかっちゃうんですよね。嘘つけない性格なのが逆に信用もできるわけですけど、はっきり言われるとやはり凹みます。

居心地いいところから、外の厳しい批判にさらされても発展を望まないと、オリジナルのバンドは存在意味すらなさそうに思います。オリジナルやってプロになった気分の勘違いど素人おじさんバンドから、みんなに本当に望まれて評価される本当のアーティストを目指す。目標のハードルは高いのに使える時間は限られてます。腹くくんないとこの先は無理だけど、このままグダグダでも先細りして消滅するだけなんで、とりあえずやれるだけやってみます。メンバーもみな意見は一致してるみたいなので。

バンドマンの就職

仕事としては会社員、趣味はバンドで音楽家

それぞれ、違う事のようでいて自分の場合は微妙にリンクしている気がします。

仕事はプログラマー兼システムエンジニア兼無線技術者のようななんでも屋さん。この仕事についたのはなんとなく、子供の頃からなりたかったわけでもなく、就職活動の結果ここしか行き場がなかったので、取り敢えず・・といいいながらも勤続年数も結構いっていて、おそらく会社が倒産しないかぎりは骨を埋めることになるんでしょうね。

フリーターやりながらなんとなく、目的意識もなく東京でバンドマンなどやっていた僕ですが、将来を考えないといけないかなと思い、地元に帰ってきて就職した形です。もちろん実務経験もアルバイトしかなく、資格も学歴もないので就職活動はうまくいかず、でもブラック企業にはいるのも嫌だったので、派遣社員とかやりながら資格をとったりしました。パソコンとか簿記とか、今思うとあまり業務でやくにたってはいないですけど、でもまあ、履歴書は立派になりまして、基本新卒採用しかしない会社らしいのですが正社員に中途採用されました。

就職活動中は、ひたすら「意識の高い若者(笑)」として「スキルアップ(笑)」をやってました。結果として就職に成功したときはなにか達成感も感じましたね。口うるさい親もとりあえず一安心、親父も喜んでましたね。、

こうして取り敢えずの将来の見通しがたったところで、やっぱり友達と毎週飲みに行ったり、女の子と遊んだりとリア充な生活をおくりました。欲しいものも沢山買ったし、将来の不安も取り敢えずなし、あとはいい年になったら結婚して子供が生まれて・・

不安定な日々から一転、何もかもがそこそこ満たされてしまった平和な日々。それはそれでよいのだけれど、でも、何か忘れているような気がしたんですね。就職活動をしていた頃は、就職という最大の目的にむかって頑張っていたし、資格を取った時も嬉しかったし、お祈りメールを沢山もらって悔しかったし、色々大変だったけど、何か充実していた気もするのです。

お金を使えば楽しい事はたくさんある。でも、何か違う。自分の努力の末に、結果を得てこそ本当の充実感が生まれるらしい。ということで、若い頃に中途半端に終わってしまったバンド活動をやってみることにしました。

はじめは軽くコピバンでも・・が気がついたらこうなってました。のめり込み易い性格のようです。

オリジナル曲も作れるようになり、メンバーも集まり、ライブもできるようになった。ここまでで十分に満足なんだけど、まだまだみんなやりたいようなので、僕もやれるとこまでやろうかなと思っています。

プログラム設計なんかはバンドの曲の作曲に通じるものがあったりして、無線知識はエレキギターやアンプの動作原理と近い部分もあります。好きな事を仕事にしたわけでないけど、結構近いところに来たのかもしれないと思うこの頃です。

エンジニアの仕事ってのは最終的には個人のスキルに依存する形になることが多くて、一人で仕事をやっているような感じになってしまいますが、バンドはチームでの仕事を学べるところだとも思っています。

僕はバンドの他に起業や会社経営なんかにも興味がありまして、バンド活動はその練習みたいに考えると面白いかなと思ってたりします。みんなで力をあわせて事業を拡大していくのは大変だけど、得られる達成感というのもより大きいです。










なんとか系パッケージ

ブログをライブドアで書いているので、結構記事を見ます。週刊誌みたいで面白いです。そこで今日はこんな記事

競争戦略論の枠組みを使うと音楽産業の変遷がわかるのでは? - 業界衰退の理由と競争要因の変化を分析してみた

なんだか難しい事言ってるぞ。なるほど。難しい(笑)

まあでも、僕ももう大人になったので言っている事はわかるし、音楽が沢山売れた時代を若者として過ごしたわけなんで、実感もあります。

でも、今のAKBとかが音楽じゃなくてパッケージングで売れているってのなら、音楽シングルCDが100万枚売れた時代だってそうじゃないですか?小室プロデュースとか、ビジュアル系とか、R&B歌姫とか韓流とかもね。

何か一つ流行ればそれをみんなが後追いして、今これが流行りですみたいな押し付けをしてなんとか系っていうパッケージングにして売る。そういうやり方を永遠と繰り返すうちに、ユーザーがそれに飽きちゃったって事です。またかよってね。

今音楽業界とやらが絶賛売り出し中なのはAKBとかゴールデンボンバーなわけで、バンドを名乗りながら演奏しないゴールデンボンバーなんてギタリストの僕には興味のかけらもないし、AKBだって本気でアイドルが好きな人にはうけれられてないんでないかと思うのです。たぶんももクロとかのほうが熱くなってるんでは?

個人的にはもっと業界は大人向けの音楽を充実させてほしいですよね。ユーザーだって年をとるのです。年をとれば軽薄な音楽が好きだった若者もおじさんになります。そうするとやっぱり音楽性とかにこだわりがあったり、技術もあるほうがよかったりするんですよね。でも過去の焼き回しでああ懐かしいってのはあっても、新しい音楽を聞いてワクワクする気持ちが出るものがほとんどないです。

というよりも、30過ぎてデビューする新人アーティストってほとんどいないわけで、そうするとすでにベテランの域に達した大御所しか自分達を満足させてくれる人がいないんですよね。でも彼らはちょっと売れなくなったら引退したり解散したりするし、絶対数は少ないしリリースも少ないです。雲の上の人になっちゃうのでめったにライブにもいけませんしね。それに音楽性に安心はするけどワクワクはしません。

ファンと一緒に年をとっていけるアーティストってのは強いです。同世代の共感こそがアーティストにとって一番強い支持される理由です。そしてそれを求めてる声もあるのに、音楽業界というやつは相変わらず子供向けの音楽しか作らないし売ろうとしないし、でも子供は携帯に夢中で音楽に興味はない。そりゃどうにもなりませんわな。

望まれない人は市場から退場すればいいのです。あとは僕たちアマチュアが好き放題音楽をやるうちに勝手に音楽シーンなんてできるので、心配せずに偉いプロデューサーさんはハローワークにいけばいいのです。

友達

つい最近の事ですが、以前組んでいたバンドのメンバーだった友人から連絡をもらいました。元気でやっているようでちょっと気持ちが暖かくなりました。当時は色々大変な事もあったのですが、それぞれ別の道を行きつつも元気にやっている話を聞くと嬉しくなりますね。

そのバンドは解散という形で終わったわけで、バンドの解散はさみしい話でもありますが、それぞれ違う志をもって別々の道をゆくことになっても、それまで一緒に過ごした時間と思い出というのはやっぱり良いもので、それぞれの道でまた活躍してくれることを期待しています。



夢を叶える代償

今日も怪しい宇宙人がやってきて、囁くのです。

「キミの願いを、叶えてあげる。その代償として、何を差し出すんだい?」


子供の頃は、無邪気に色々な夢を持ちます。
野球選手、サッカー選手、お医者さん、総理大臣、アイドル、ミュージシャンとか色々あります。

僕は何になりたかっただろう。子供の頃はあんまり物事考えてなかったので、普通に平和に生きていられればなんでもよかったような気がします。馬鹿な子だったんで。親が心配しましたね。この子は将来ちゃんと生きていけるだろうか?とか思ったでしょう。

大人になると、現実というのをわかってきて、大抵の人間は自分の与えられた才能や技量に見合った夢に自意識を縮小していきます。

プロ野球選手、プロサッカー選手になるためには、才能とそれに磨きを欠ける尋常でない努力が必要です。才能があるかどうかはやってみないとわからないので、結果がわかるまでは報われるかどうかわからない努力を続ける必要があります。

お医者さんや総理大臣になるためにはお勉強を頑張らなくてはいけません。みんなが遊んでる時にガリ勉にならないといけません。さらにお金も必要です。親がお金持ちでなければとんでもない借金をしたり、多少悪い事をしてもお金がなければなれません。失敗したら秘書のせいにして切り捨てなければいけません。

アイドルになるためには、整形してでも美人になる必要もあるかもしれません。エッチなキモい社長さんにおっぱいをさわられても我慢しないいけません、ろくでなしな元彼に色々暴露されて悲しくなります。

プロミュージシャンになるためには赤の他人にも音楽を認めてもらうために頑張らないといけません。お前の演奏は下手くそだとか、お前の作る曲は糞だとか、パクリ乙!とか言われて凹みます。いつまでたっても結果を出せないと将来が不安になった彼女に捨てられたり、親に勘当されます。同世代の友達が新車だマイホームだおっきい犬だとリア充な時に、時給800円で年下の上司に怒られます。偉いプロデューサーにあいつはいらないと言われたら友達をクビにしないといけません。

望む物が大きければ大きいほど、その代償として支払うものも大きくなります。これは簿記というので習いましたので間違いないです。あらゆる取引は、等価交換が原則なのです。光が強ければ強いほど影も濃くなる。世の中のあらゆる現象に当てはまるこのルール。その中で何を望み何を支払うのか?

このゲームには実は攻略法があります。

まず人間というのは、大きな望みを一気に叶えようとするとその対価として支払う代償も大きくなり、それに耐え切れなくて死んでしまうこともあります。ゲームオーバーです。かろうじて生きていても永遠に世の中を呪いつづけ、関係ない人を包丁で刺したりする人間ではないものになってしまったりします。

そこで、小さな望みを小さな代償でかなえ、その叶った望みを元にしてまた次の望みを少しずつ大きくしていく、わらしべ長者戦略です。これは自分自身の人生で実証済みなので結構うまくいきます。

ただし自分の捨てるカードと基本同じレベルのカードしか手に入らないルールなので、何を欲しがってそのために何を捨てられるかは自分で決めておかないと思わぬダメージを受けるので注意です。

ちなみにこのゲームは人間として生まれたら強制参加らしいです。何も失いたくないし努力もしたくない。そう言う人は何も叶えられません。逆に言えば何も失いたくない人は何も望まなければいいのです。たいていの人は行きたくないのに会社にいき、働きたくないのに働くという苦痛を代償に生きていくためのお金を得ているようです。

頑張りたくない人はその程度の取引にしておくのが無難です。それでも案外幸せです。











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